あいらぶゆー♥元ヤン?イケメンと天然な彼に振り回されて私の高校生活グダグダです。
肩に手をかけた人が
くるりと振り向き
私に向かって
罵声をあびせた

「触ってんじゃねーぞ!おらぁっ

あ…」

私を見て
バツ悪そうにする

いつも私は正面からで
背中を見ることがない

でもこの背中は
思い出したくもない
一週間前のあの日
駅のホームで確かに
見たはずだった


「何やってんのお前
授業サボリか」


目の前にいるのは
愛斗くんだった

私と目を合わせず
タバコの火をゴシゴシ
床にこすりつけて消す


「何やってんのって
愛斗くんこそ、ここで
何やってんの?」

そこまで言って
ハッとしキョロキョロ
辺りを見まわす

中庭の端っこだから
周りからは植え込みの
陰になっててここは
教室から死角になってる

良かった…
お姉様たちに見られて
ないよね
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