Honey★Love
『咲!おぐりん!』
声を振り絞って叫んだ。
すると2人が目を丸くして
あたしを見た。
『咲、あたしとおぐりんは
何もないから!
おぐりんも嘘ついちゃ駄目!』
一気に早口で2人に言う。
「なんだー本当かと思ったー」
咲が残念そうに下を向く。
おぐりんは一言も喋らず、
ずっとあたしを見つめていた。
『おぐりん?』
何か変…
おかしいと思ったあたしは
おぐりんの顔を覗きこんだ。
「じゃあさ、」
黙り込んだおぐりんが、
ボソリと喋り始めた。