Honey★Love




━…‥



1日経ってもまだ、

おぐりんと呼んでしまう。


『うん、愁平!』

おぐりんから愁平と呼び直すと、

電話越しに愁平の笑った声がした。




「愁平で癖つけてよね!

あと今日朝迎えに行くから」


迎えにって…家に!?

一緒に登校しちゃうってことだよね!


『っうん!!』

あたしは嬉しくて、

大きい声で返事をした。



「超嬉しそう、あははっ」


愁平はあたしの変化に気付いたのか

笑っていた。




そういえば愁平、

何でこんなに朝早く電話を

してきたんだろ?



『愁平ー?』

「ん?」


あたしは理由が知りたくて、

愁平に聞いた。



すると、

思わぬ答えが返ってきた。

「瀬南の声が早く

聞きたかったから」


迷いのない真っ直ぐな声に

心臓が跳び跳ねた。



愁平ってたまにすごく素直に

なるから…嬉しいっていうか、

変に緊張しちゃう。




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