Honey★Love



玄関の扉を開けると

目の前にはフワっと笑う

愁平の姿があった。



その姿に心臓が騒がしくなる。



「おはよ、ちびちゃん」


ち、ちびちゃんって…


だけどあたしは愁平に

むかついてる余裕なんて

全くと言っていいほどなかった。




『っおはよ…愁平』


声が裏返りそうになる。



「じゃあ行くかっ」


そう言って歩き出す愁平。

全然緊張してないんだろうな。



そんなことをあたしが考えてると

愁平があたしをジーッと見てきた。



な、なに?

あたし何かしたっ?




『愁…平?』




身長の高い愁平を見上げる。


< 28 / 80 >

この作品をシェア

pagetop