Honey★Love
それからも話をしてるうちに
学校に着いてしまった。
愁平が繋いだ手を離そうとするのが
分かったあたしはまだ繋いでいたい
という思いからか、愁平の手を
強く握っていた。
「!」
愁平の反応を見て、
自分が何をしたか分かった。
あたし、何してんだろ…!
わがまま言っちゃった。
『愁平っ、ごめ…』
あたしが最後まで言わないうちに、
愁平があたしの手を握り返した。
『?』
あたしが不思議そうな顔をしてると
愁平が眩しいくらいの笑顔を向けた。
「教室まで離さないっ」
そう言った後にまた、
あたしの手を強く握る愁平。