Honey★Love
実行委員会
そのあと、HRで修学旅行の話がされた。
「実行委員やりたい人
誰かいない?」
担任のたっちゃんが、
皆にそう呼びかける。
しかし誰も立候補しようとはしない。
周りからはコソコソと
面倒だとかダルいだとか文句が
よく聞こえてきた。
そんな中、真っ直ぐと手を伸ばし
立候補する人がいた。
「俺やってあげる!」
愁だった。
やっぱ優しいよね、愁。
あたしでもイヤなのに。
そんなあたしの気持ちは
一瞬で消えた。
「瀬南と一緒でいいなら」
愁がこんな事を言うから。
は…?
なんであたしまで!
『え!あたし忙しいです!』
必死に拒否しても、愁の寂しそうな
顔を見てしまったからには
拒否もできなくなってしまった。