Honey★Love
温もり
それからしっかり手を繋いで帰った。
あたしの家に向かってるんじゃない…
愁の家に向かってる。
だからいつもと帰り道が違う。
見たことのない景色を見ながら歩く。
「…かわいい」
あたしがきょろきょろしていると、
愁がプっと笑い、そう言った。
ば、馬鹿にしてる…!
『うるさいな…』
恥ずかしさから、
可愛気のない言葉が出てしまう。
「着いた」
しばらくそんなやり取りをしてると
あっという間に愁の家。