Honey★Love
『ご、ごめん!』
やばいと思ったあたしは、
とっさに謝った。
けど、それはもう遅かった。
「許さねえし」
そう言って愁は
あたしを抱きしめた。
フワっと落ち着く匂い。
『愁ー、許してー?』
愁は抱きしめたまま何も言わない。
でも愁はあたしを離そうともしない。
「瀬南、すき」
愁…?
愁は今にも消えそうな声で
あたしの耳元で囁いた。
『どうしたの?』
いつもと様子が違う、
そう思ったあたしは愁の顔を
見ようとした。