Honey★Love
そこに立っていた愁は
制服姿とはまた違って、
すごく格好よかった。
「瀬南、ごめんな
一緒に行けなくて!」
あたしが見とれてると
愁は顔の前に手を合わせて謝った。
あたしが『気にしないで』と
一言いうと、咲が再びニヤっとした。
「どうせ小栗のことだし、
瀬南のこと考えてばっかで
寝らんなかったんだ?」
その瞬間あたしの顔は
一気に熱くなり、真っ赤だった。
『咲っ、なに言って…』
あたしが咲に怒る前に、
愁の声でさえぎられた。
「まあ、そんなとこ!」
えっ?
あたしは最初、耳を疑った。
けど愁の満足気な顔を見て
冗談で言ったのではないと
確信した。