Honey★Love
あたしが顔を真っ赤にしてると
隣からため息が聞こえた。
「修学旅行初日から
いちゃつくなってー!」
咲が呆れた顔をして、
あたしと愁に言った。
「『ごめんなさーい」』
いかにも打ち合わせしてた
かのように、声が揃った。
バッと顔を見合わせて
あたしたちは微笑みあった。
「見てらんないわー
先行ってるかんね!」
咲が2度目のため息をついて、
校舎に向かった。
それを見て、あたしと愁も
咲の後ろに続いて歩き出した。