Honey★Love



『しょうがないよ、

もう出発しないと時間が…』



あたしは咲と香取くんにそう言った。

咲はあたしの様子を察して、

気を使ってくれた。



「ほんとに良い?」


あたしを覗き込むようにして

咲が問掛けてきた。



香取くんもあたしを見ていた。




だめだよね、迷惑かけちゃ…

咲と香取くん居るんだし…!



『もう、行こっか!』


あたしは無理矢理、

笑顔を作って咲と香取くんに言った。



< 76 / 80 >

この作品をシェア

pagetop