Honey★Love




「花道…?」


愁は目を見開いて

あたしたちを見ていた。


咲の怒りはおそまることなく

増していった。



「今日、約束してたよね?

一緒に回るって!」


咲が愁にそう責め立てると、

愁は少し困った顔をした。


「ごめん…ちょっと用事できて」


そう言った愁はあたしを見つめて来る。



でも、

あたしは何も喋れずに居た。



「もう行こう、

小栗ひどすぎる」



咲がそう言ったとき

あたしは愁から目がそらせなかった。



愁、なにか言いたそう…




そのとき咲に腕を捕まれ、

そのまま愁から離れさせられた。



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