可愛い彼女と不良な彼氏


「翔、沖縄ぶりだね~」


まりなさんは近寄ってくる。

翔で死角になっているのか、私には気付いてないようだった。


「お前、これ以上近寄るな。」


翔はまりなさんに対して、すごく低い声を出す。


「そんなに低い声出してどうしたの?

もう、彼女居ないんでしょ?」


「どういう意味だ」


「だって、別れたいって言ってたのよ?

別れてないはずないでしょ?

翔だって女にそこまで「だまれ。」


その瞬間、翔と繋いでいた手がギュッと強く握られた。


「別れてるはずないだろ?

な?舞香。」


「え?」


急に話しかけられてビックリして、思わず声を出してしまった。


まりなさんを見ると、まりなさんもビックリしていたみたいだった。


< 116 / 220 >

この作品をシェア

pagetop