可愛い彼女と不良な彼氏
「翔、沖縄ぶりだね~」
まりなさんは近寄ってくる。
翔で死角になっているのか、私には気付いてないようだった。
「お前、これ以上近寄るな。」
翔はまりなさんに対して、すごく低い声を出す。
「そんなに低い声出してどうしたの?
もう、彼女居ないんでしょ?」
「どういう意味だ」
「だって、別れたいって言ってたのよ?
別れてないはずないでしょ?
翔だって女にそこまで「だまれ。」
その瞬間、翔と繋いでいた手がギュッと強く握られた。
「別れてるはずないだろ?
な?舞香。」
「え?」
急に話しかけられてビックリして、思わず声を出してしまった。
まりなさんを見ると、まりなさんもビックリしていたみたいだった。