可愛い彼女と不良な彼氏

無意識に私は歩くのが遅くなった。

なんか私、彼女でいいのかな。

そんなこと考えた事なかった。
でも考えると止まらなかった。


「舞香?」

パッと顔をあげると翔の顔。

「何。」

初めてだった。
こんな冷たい態度をとったのは。

「ごめん。」

え?

「ごめん。」

翔が謝っ…てる?
へ?翔が?
あの謝らない俺様な翔が?

そう考えると何だか

「ぷっ」

笑えてきた。

「何だよそれ。泣きそうな顔してたから謝ったら次は笑うのかよ。」

そういいながら翔は私の荷物を持ち手を繋いでくれた。





学校につくと、いかにも体育祭って曲が流れていて人がいっぱい!
自分のクラスがどこの場所かわからない。


「翔~舞香~」

え?どこだろ?
とキョロキョロしていると、いつものメンバーがいた。

「こっちだよー!」

「今行くー!翔行こ。」

「あぁ。」


私は翔を引っ張りながら、みんなの所へ行った。

「おはよ~」

「おはよー」
「おは~」
「おう!」

「お前ら遅すぎ!」

「そろそろ始まるらしいぞ。」

「だる~」

え?そんなに遅かったかな?

あっ、さっきのでか!


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