可愛い彼女と不良な彼氏
そんな話をしながら、翔とお弁当を食べた。
翔はお弁当を残すことなく、全て食べてくれた。
「じゃあ俺行くわ。」
「えっうん。」
本当は寂しかった。側に居てくれないのも、見てくれないのも。
「お前のリレー楽しみにしてっから。」
「えっ?」
「お前リレー出んだろ?」
「うん!でる!龍と一緒にでる!」
「は?お前ケンカうってんの?」
え?何で怒ってるの?
「全然!うってない」
「あー、無意識ね。後で覚えてろよ。」
「は?え?何が?」
「じゃ」
そう言いながら、翔は校舎に向かって歩いていった。
後が怖いのは私だけですか?
私は、空のお弁当を持って自分の席に戻った。
もうみんなそろっていて
「遅い~」
「何ラブラブしてたの?」
と言われた。
でも
「愛ちゃん♪今度俺にお弁当作って☆」
「は?絶対作らない!」
「何で~?愛ちゃんの卵焼き美味しいのにー」
「勝手にあんたが食べたんでしょ?」
「別にいいじゃんよー」
と拓磨と愛ちゃん。
本当仲がいいんだか悪いんだかって感じだよね;
そうこうしてると
『次はパン食い競争です。選手の人は門まで来てください』
「あっ俺じゃん!」
「行ってらっしゃーい!あと少しで1位なんだから負けないでよ~」
「任せとけー」