可愛い彼女と不良な彼氏


あの三人と言われても、私には想像がつかない。


「まあ、舞香は知らなくて当然か。

知らない人ってレアなんだからね、本当は」


なんて、いいながら今度は化粧直しをし始めた。


愛ちゃんが話していることは、結局わからずじまいで、

私には縁のない話なのかも。

そう思うことにした。


それでも、なかなか鳴り止まない女の子たちの黄色い声援は、止むどころか、大きくなっている気もする。


< 208 / 220 >

この作品をシェア

pagetop