可愛い彼女と不良な彼氏

そんなよこで

「連絡とれなくてちょー心配したんだから!」

といつもおだやかなのんちゃんが怒る。

のんちゃんが怒るくらいだから多分相当心配していたんだと思う。

「のりか、心配かけてごめんな。」

と龍は優しくのんちゃんをなぐさめていた。

「俺は、愛ちゃんのために頑張ったよーん♪だから誉めて☆」

「ばかじゃないの。」

と愛ちゃんは言っていた。

でも愛ちゃんは顔を赤くそめていたのを私は見たんだ。

やっぱり、体育祭の時も気のせいではなかったのかな?




それから私たちはいつの間にかさぼっていて放課後だった。

「そろそろ帰らなきゃね!」

「だね!帰ろっか。」



「じゃあね!」

「ばいばーい!」

と私たちは別れた。

私たちは無言で、でもしっかり手は繋いで帰った。

無言でも側に入れることが幸せだった。

翔に会えないことが一番辛い。

家族が家にいない私にとって、翔が家族のような存在だったから。


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