可愛い彼女と不良な彼氏
「お前ら、俺らのかわいー彼女に何か用?」
え?
振り返ると、私たちの彼氏がいた。
「しかも、俺らの名前呼び捨てとか良い度胸だな。」
「お前らここから、いやこの地域から住めなくしてやろうか?」
あやかたちはもう動けないようだった。
「てかてか、愛ちんは俺のだしー。」
いつもの口調に聞こえるが、顔は全くそんな言葉を喋っているようには見えない。
あやかたちは、走って逃げていった。
「大丈夫だったか?って大丈夫か!」
と翔が私の頭を撫でながら言った。
「てか、最初からいたの?」
「あぁ。だから気をつけろよって言っただろ?」
ちゃんと翔はわかってたんだね。
「それにしても、舞香は怖かったね!」
と愛ちゃん。
「怖くないよ~!ムカついたからキレただけっ」
「お前最高だから!さすが俺の彼女。」
「普段、こんな大人しそうで可愛らしい子なのにね~!」
と拓磨。
「お前が可愛いって言うな。」
「はいはーい」
私たちは、笑っていた。