怪盗ブログ


しかし、まずい。


ちらりと壁掛けの時計に目をやった。

もう6時半だ。



大貴が起こしに来るかもしれない。


「ちょっと、起きてよ」


左手で十星の顔を叩く、つねる。


どうすんの……


大貴にこんなところを見られたら……



……それでも。

それでもあたしを信じてくれるかな。





そのとき


コンコン


ドアを叩く音。
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