怪盗ブログ
名ばかりの使用人……
ということもなく、2人で協力してやってる。
料理の腕も、何もかも、大貴の方が上ですけど、ね……
大貴は昼間は車で片道ニ時間くらいの大学に通う学生だ。
初めは大変そうで本当に申し訳なかった。
今はもうほぼ単位を取ってしまったとかで、寮にいる時間の方が多いけれど……
あたしが申し訳なさそうにしていると、大きな手で頭を撫でてくれる。
撫でてもらって嬉しいのに、そういうときは何故か大貴との間に壁を感じる。
子供扱いされているような、一線を引かれているような。