怪盗ブログ


あたしは何だか不安で。

つまりは信用できなくて。

「手伝う」

追ってキッチンへ行った。


すると十星は玉ねぎを猛スピードで刻みながら言った。

「今度こそソファに座っててくれない?」


「え、手伝わせてよ」

何入れるかわかったもんじゃない。


十星は手を止めて顔をあたしに向ける。


「足痛いんでしょ」


「……え?」


「椅子から落ちた時に捻ったんじゃないの?」


あたしは驚いて何も言葉が出なかった。


「もう部屋も片付いたんだから、大人しく座ってて」



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