怪盗ブログ


十星がドアを開けるとあたしは玄関目掛けて走り出した。


まずい。
あたしが部屋にいなかったら不審に思うかもしれない。


大貴より先に部屋に戻らなくちゃ……!



玄関のドアノブに手をかける。
しかしその次の瞬間には手はノブを離れた。

あたしは後ろから右手で抱きかかえられ、左手で口を塞がれていた。
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