怪盗ブログ
さくらのダイヤモンド
十星対策やら、警備対策やら。
大貴と少し話をしたあと、あたしは自分の部屋で次の獲物―――ティアラの写真を見ていた。
十星。
『どうやら十星は予告状を出すのがスタンスらしい』
大貴が言っていた。
予告状を出す、相手に、警察に狙っていることを知らせ、その実行日まで教える。
それはその仕事の難易度を10も20も上げる行為。
「ランクAか……」
AとB、この差がどれほどのものなのか。
実際、Bより下のランクなんて曖昧なものだった。
Bになってはじめて、ある程度の信頼が得られる。そんな感じ。
Aは、たぶん……ほとんど完璧を意味してる。
Sは桁違い。
S……そう、大貴がいる。
だからきっと平気。
あたしはコツンと頭を壁に寄せて、夜空に光るものを眺めた。
そうして「大丈夫」そう自分に言い聞かせていると、ふとドアがノックされた。
「千夏?」
大貴と少し話をしたあと、あたしは自分の部屋で次の獲物―――ティアラの写真を見ていた。
十星。
『どうやら十星は予告状を出すのがスタンスらしい』
大貴が言っていた。
予告状を出す、相手に、警察に狙っていることを知らせ、その実行日まで教える。
それはその仕事の難易度を10も20も上げる行為。
「ランクAか……」
AとB、この差がどれほどのものなのか。
実際、Bより下のランクなんて曖昧なものだった。
Bになってはじめて、ある程度の信頼が得られる。そんな感じ。
Aは、たぶん……ほとんど完璧を意味してる。
Sは桁違い。
S……そう、大貴がいる。
だからきっと平気。
あたしはコツンと頭を壁に寄せて、夜空に光るものを眺めた。
そうして「大丈夫」そう自分に言い聞かせていると、ふとドアがノックされた。
「千夏?」