怪盗ブログ
『娘に手を出さない』という約束もあってか、大貴は冗談ですらそういうことを言わなかった。


言わないだけではなく、実際にしない。
その距離が、あたしには寂しくも感じられていた。

まるでただのお守のようで。


それでもそういう冗談を言ってやらなければならない程に、不安そうに見えたのかもしれない。

事実、不安なのだけれど。








チェリーブロッサムティアラ。


写真を見る。




これを成功させたら、大貴にもっと近付けるかな。


十星に勝てば、ランクも上がるよね。


どちらも不確かだけれど、あたしはそういう可能性にいつもかけている。







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