怪盗ブログ
何事もなく、平和に時間は過ぎて行った。
ただ、気になったのは高瀬君が部活に来なかったこと。
休むという連絡もなかったようで(主に女子)部員たちが心配していた。
初めは大して気にならなかったあたしも、そんな皆の様子を見ていたら気になってきてしまった。
昨日くしゃみを連発していたから。
今日になって具合が悪くなっていてもおかしくはない。
あたしは帰り、十星の部屋を覗いてみることにした。
自分の部屋が同じ階にあるのだから、大きな声を出せば既に帰っているはずの大貴を呼ぶこともできる。
それに、もしかしたら女子部員が一緒に来てくれるかもしれない。
そう考えて高瀬君の様子を帰り見に行かないかと誘うと、意外にも賛成してくれたのは優菜1人だけだった。
他の女子が言うには……
「部屋まで行って高瀬君に迫られたら拒否できないっ」
というのが理由らしい。
迫られるも何も、皆で行こうって誘ってるんですけど……
十星はどうやら女子部員みんなに色目をつかっているみたい。
……なんてやつ。