怪盗ブログ
「え……」
至近距離で目を合わせる。
次の瞬間
ちゅ
頬にキスをされた。
知らされた事実とキスをされたことで、あたしは何から考えればいいのか判断がつかなくなる。
高瀬君はあたしから離れると
「油断大敵」
にっこり笑った。
「じゃあ部活でね」
そう言って何処かへ歩いて行った。
その姿が見えなくなると、力が抜けたようにあたしはしゃがみこんだ。
(顔、あっつ……)
まだ、心臓の動きが早い。
けれど、わかった。