『遠距離恋愛のしかた』
狙ってるって…
『美希ちゃんと約束してたんだぁ…。』
『何を?』
『カッコいいやつ紹介するから、渚ちゃん連れてきてって!』
なぬっ?
美希のやつぅぅ…
だんだん楽しそうにしている美希がムカついてきた。
『まぁ…莉央はかなり人見知りだからさ…こうして四人でじゃないとね…これも美希ちゃんのためにってことで…』
回りくどい言い方…
なにが言いたいのよ…
『だから?』
無意識に眉間にシワがよる…。
『だから〜♪渚ちゃんは美希ちゃんのために俺の隣にいてね♪』
はぁ〜?
露骨に嫌〜な顔をしたのにも関わらず、信平の顔は憎めないほどの満面の笑み…
まったく…
参ったよ…。
私は苦笑いするしかできなかった。