『遠距離恋愛のしかた』
莉央とマトモに話したのって…
私が急遽バイトになり、ドタキャンしたとき…
私のバイト先はファミレスで、あともう少しで終わりというときだった。
『すいませ〜ん』
声のするほうへ振り向くと…
げっ…
なんで?
私は足を止めた。
だって…
めっちゃ笑顔の信平が手を振っていたんだもん。
なんでいるのよ…
つい、躊躇していると、後ろから、
『俺が行くよ!』
振り向くと、先輩である長谷川さんが、私の肩をポンッと叩き信平の席へ向かった。
『ご注文はお決まりですか?』
『あ〜…あんた呼んでないんだなぁ…俺、あの人の彼氏なんだけど…』
信平は笑顔でサラッと変なことを言い出した。
はぁ〜??