『遠距離恋愛のしかた』

それから…

行き先もわからないまま二台は走りだし…



追い抜いたり…並んで走ったり…


信平は楽しそうで…


私は私で、

美希…うまくやってるかな…なんて気になって…

無意識にチラチラ莉央の車を見るけど、全然わからない。

だってスモーク貼ってて真っ暗…。

なんでこんなに真っ暗なのよ…



どうにかわからないかと、目を凝らして見ていると、


『…そんなに莉央が気になる?』


信平のそんな言葉でハッとした。


『えっ?』



なにそれ?…違うし…


『違うよ…。気になってるのは美希のほう。』


『なんで?』


『美希がね、莉央気になるみたいで…うまくやってるかなぁ〜って…』


『ふーん。』


信平はあまり興味無さそうに相槌をうった。



< 7 / 48 >

この作品をシェア

pagetop