ホストVSアタシ

◆夜斗Side◆

俺は軽率だった。

俺は、ぐだぐだに酔ってしまった。


真希のことより自分のことだけだった。


「なぁ…真希は?」


「真希ちゃん?…真希ちゃんはねぇ…お掃除してくれるって言ってくれてね」


「ふ~ん。…じゃ、帰るか」


「え!?」


さすがにマズイという顔をしたナコ。


「なんだ?何かあったのか?言えよ!」


泣きそうな顔をしながら俺を見上げた。


「―ッ!真…希ちゃんは…今、燃えてるハズよ…」


「テメー!!ふざけんなよっ!…真希!」


俺は走った。
多分、店の中だと思った。

すると…声が聞こえた。真希?


「夜斗ぉ!」


目の前には、手錠を壊した真希がいた。


「真希!」


真希は、俺の腕の中で倒れた。

真希…ゴメンな。



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