【短編】Love through all eternity
ヒビワレ始める時


* *


余裕があって優しくて、すべての面で私を尊重してくれる。


そんな包みこんでくれるような存在の4歳年上の彼――星野サンと付き合って。


初めて、恋人との時間が穏やかで心地好い時間をつれてきてくれることを知った。


―――元カレとは正反対の人。


それが、星野サンだった。




「陽菜、あの映画おもしろかった?」


「うん、おもしろかったし……
楽しかったよ!!」




星野サンと付き合ってから、
3ヶ月。


元カレ――冬威(トウイ)に別れを告げた5ヶ月前のあの日、泣いている私に声を掛けてくれたのは星野サンで。


その優しさは、瞬く間に私の心に沁み入っていた。



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