【短編】Love through all eternity
「ッ、好きじゃ……ないッ!!」
「間、空きすぎ。説得力ねーって。……陽菜は俺から離れられないって、知ってた?」
「そんなことないもん……」
これ以上、冬威に近い場所でその熱を感じてしまったら、何もかもを溶かされて冬威を求めてしまいたくなるのに。
お願いだから、突き放してほしい。
……私からはもう、別れの言葉なんて口に出来ないから。
そう願って目を伏せていると、
スッと私の動きを戒めていた冬威の手が離れるのを感じて……
「陽菜がイヤなら、止めるけど?
でも俺は、何があっても……どんなに陽菜が離れたがっても、好きだから。
俺のトコに戻ってきてくれるなら、今度は絶対、不安にさせないし傷付かないように守る……」