【短編】Love through all eternity
隠したいコト
* *
やってしまった……
そう思わずにはいられなくて、
溜息ばかりが口から漏れだしていた。
後悔はしてないけれど、どう考えたって私の行動は軽率すぎる……
仮にも……いや紛れもなく、
私は星野サンの彼女、なのに。
夕闇どころか夜も更けきって闇に染まってしまった帰り道を歩いては、俯いてしまう。
そうしているうちに見えてきた久々に帰る自宅マンションに、本日最大の盛大な息を吐き出した。
冬威と会って、更にはそれ以上のことも……なんて日に、星野サンのマンションに行けるわけがなくて。
数日振りに帰る自宅マンションの鍵を開け、部屋へと上がったら、
「……おかえり。陽菜」
「星野サン……!?」
誰もいないハズの暗い室内で私を出迎えたのは、今一番、顔を会わせたくないと思っていた星野サンだった。