【短編】Love through all eternity
Love through all eternity


* *




「陽菜と付き合い始めた頃から、ずっと……椎葉冬威が俺の会社に会いに来てたんだよね。

『俺の方が陽菜を好きだから、別れてください――…』ってね」




そう話してくれた星野サンの言葉がずっと頭から離れないまま、私は夜道を急いでいた。




「陽菜が思ってるよりも、結構、愛されてるみたいだよ?」




微笑んで話してくれた星野サンに、何度も『ありがとう』と『ゴメンナサイ』ん伝えて、私は家を飛び出したんだ。


今すぐ、冬威に会いたくて……


さっきは溜息で埋め尽くしていた道を、抑えきれないくらいに溢れ出した冬威への思いを散らす勢いで駆け抜けた――…



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