【短編】Love through all eternity
「……ッ、」
開いた携帯には、一通のメール。
それを見た私の表情が、みるみる強張っていき……
「陽菜、どうしたの?」
「…………」
「……誰から?」
そんな私に気付いた星野サンは気遣いながらも、ヒョイッと背後から携帯の画面を覗き込んできて……
私は拒否する隙も無いうちに、
メールを読まれてしまっていた。
「冬威、って……例の元カレ。
……だよね?」
コクンと頷き返しながらも、徐々に動悸が激しくなっていって……
ギュウッと胸の前で、両手で携帯を握り締めてしまう。
忘れたいのに、別れてから5ヶ月たった今でも、冬威は連絡を絶やさず寄越してきていた。
そのすべてが、
―――『会いたい』の一言だけ。