【短編】Love through all eternity
「コレ、もしかして……ずっと?」
さっきまでの空気が一変したかのように、静かな部屋に響く星野サンの声はワントーン低い。
「ゴメンナサイ……」
そんな緊張感が漂っている中、
私はもう一度頷いて謝罪の言葉を口にしていた。
ずっとずっと、冬威から一方的とはいえ連絡が来ていたことを、星野サンには言えなかった。
何もヤマシイことは無いのに、ね……
「なんで、陽菜が謝るの?
何も悪いことしてないんだから、気にしなくていいよ」
「……う、ん。ありがと」
背中から包み込まれるように抱き締められて、私の胸の前で交差された星野サンの腕に手を伸ばして、ギュウッと抱き締め返した。