【短編】Love through all eternity
星野サンはきっと、私の気持ちに気付いている……
だから星野サンは、私を抱き締めているんだと思う。
私が今でも冬威を忘れてないことを、わかっているから――…
「……会ってきたら?」
「え?」
意外な言葉に星野サンへと顔を振り向かせると、更にギュウッと強く抱き締められて微笑を向けられていた。
「元カレ、陽菜に会いたいんでしょ?なら……ちゃんと、話してくればいい。
じゃないと、陽菜もその元カレも前にも先にも進めないよ」
「でも……!!」
「俺は大丈夫だから、行っておいで?」
イロイロと思うことはあるけど、星野サンの言うことにも一理あって。
私は5ヶ月振りに、冬威に連絡を取ることにした――…