【短編】Love through all eternity
「じゃあ、行くぞ」
「へ?なんで……?」
「場所、変えるぞ。ココじゃ、落ち着かねー…」
首を傾げてキョトンとしている私にそう説明すると、返事もしないうちに手首を掴まれ立ち上がらせられていて、わけがわからないうちに歩き出していた。
「ちょ…っ、と……!!
冬威、待って……ドコ、行くの?
「……………」
スタスタと歩いていく冬威の背中に問い掛けるも答えてくれない。
私は手首を掴まれたまま追い掛けるしかなくて、握られた手首から久々に感じる冬威の熱に、胸がギュウッと苦しくなるのを感じていた。