初恋
「…うん。」



部活行きたいって…。



私はもっと一緒にいたいよ…。




そう思いながらも私はちょっと急いで手を動かした。



作業開始から40分。



「できた~!」



やっと資料が完成した。



私はできた資料を重ねて先生の所へ持って行こうとした。



「林…」



海村に呼ばれて振り向いた瞬間



海村に腕を引っ張られた。



私の持っていた資料は床に落ち



静かな教室に落ちる音だけが響いた。



私は海村の腕の中にいる。



そのことだけは理解できた。



私の心臓は教室に響きそうなくらい大きく



早く脈打っている。



「好きだ。」



上からそんな言葉が降ってきた。



この言葉をずっと言いたくて
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