十人十色
次の日

わたしは、またホットタイムに足を運んでいた。

「いらっしゃいませ。」

おしゃれなグラスに入った冷たいお水が差し出され
その横には昨日と違う綺麗な灰皿が置かれた。


「ケーキセットを。あとこれいりません。ありがとう。」

店長は少し驚いた様子で私の手元を見た。

そしてすぐに笑顔になり

「おやめになったんですね」

と私の手から灰皿を受け取った。



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