不良×依存症
一人になると、いっつも「あーなっちゃんから連絡こないかなー」とか、なっちゃん、なっちゃんとなっちゃんばかり追いかけてしまうからだ。
そんな自分が嫌で、辛くて…。
だからそんな気を紛らわしてくれることばっかしてしまう。
なんで、こうも複雑な感情が渦を巻くのだろう。
「ねえ、知ってた?今回の出し物、うち等のクラスめっちゃ期待されてるんだよ」
落ち込んでいるあたしに気を使ったのか、純があたしに話しかける。
「そうなの?」
「去年も総合優勝したし、委員会の集まりとかでも、楽しみにしてるって言われてたの」
ふーん…。
「でも、このクラスイケメンは、いる事はいるけど…。期待する程かっこいい人間いないよね。みんな部活、勉強優先だから、自分磨きしない奴等が多いからね」
「そうかな。みんな結構イケてたよ」
これは、お世辞じゃなくて事実。
「まあ、そうだね。あたし達女子軍は、裏仕事が大変だよ~」
そうだった。
女子は、あたし、明菜、純、そしてあと一人の愛って子を含めた4人しかいないのだ。
さっき、女子はラク作業なんていってたが実は男子の方がラクなのかもしれない。
……お、終わったかもしんない。
陸。
あたしに、休憩をとる時間なんてないかもしれない…。