不良×依存症
好きなんだもん
* *
「おい、お前何様のつもりか!?あぁ!?」
「あんた、人の将来を潰す気!?ふざけんじゃないわよ!!」
あたしは、ベッドの上で正座をする。
実は、あたし、午後の学校をサボッたのだ。
すると、放課後になると酒巻と明菜があたしの部屋に強引に入ってきた。
理由はわかっているよ?
…陸、絡みのことですよね。
「も、申し訳ございませんでした」
「謝って済む問題じゃないのよ!?」
「アイツ部活サボッてんだよ!!」
2人の罵声を、涙目で受け止める。
さ、さぼり…?
あの熱血野球少年がぁ…?
「何で…」
「お前が野球やめろ言ったからに決まってんだろ!?」
ポカーンと口をあけるあたしを、目を覚ませと怒鳴るかのように、頭を殴る。
…素直に、い、痛い…。
「なんで…あんなの冗談にきまってるじゃ…」
「あんたが冗談で言ったとしても、あいつはマジだぜ!?どうすんだよ!どう責任とんだよ!?」
せ、責任…!?
「い、いくら払えばいいんですかね…」