不良×依存症



あたしがそう言った瞬間、陸があたしの頭をバシッと叩く。


授業中だから、一応手加減はしてくれたようだ。



「お前、サブイボ立つような事言うなやー」


「だって…」



「弥生さん、どっからどーみてもサドだろ!」


「さ、ささささどぉ!?」


……あ、ありえるかぁ…!


なっちゃん、一見Sに見えるけど…。



「実はね、あたしなっちゃんに告られてさ…」


……あ。


なっちゃんに告白されたこと、いつもどおりの口調で言ってしまった。


陸のノートを取る手が止まった。



そして……


「うっ…ええええええ!?」


陸が立ち上がり、大声でそう叫んだ。


ば、ばか!


今、授業中!


だけど、あたしの心の叫びもムダに終わり…。



「安西!」


先生は、陸のところまで近付き、お決まりの黒板消し攻撃。


ゴンッ!


素晴らしい音が、今日も隣で響いた…。



「先生、いてーよ!」

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