不良×依存症


「何、授業中に大声出してんだ!?」


陸がふて腐れた顔をしながら、頭を激しくかいた。



「すいません…」


陸が口を尖らしながら、呟く。


反省の色は全く見えないけど。


陸は渋々座りながら、またあたしに視線を向けた。


「今の、マジ話?」


「ま、まじ話」


「そっかあ。」


陸が、ため息をついた。


あれ、何そのため息。


え、俺、弥生さんが央の事好きだなんて知らなかったしー!!


って言うのかなって思ったのに。



意外にも、薄い反応だね。



「何でそんなに驚かないの?」


「だって知ってるもん。弥生さんが央が好きって」



……へっ?


頬をふくらませ、頬杖をつく。


まるでふて腐れているかのように。


へっ。


「う、うそおおおお!」


あたしは机をバンッと叩き、そう叫んだ。



「く、工藤!」


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