不良×依存症
今度は、あたしが先生の餌食となった。
「お前もでかい声出すな!授業中だぞ!」
あたしの頭にも黒板消しが墜落。
「あーっ!」
痛い!
今の絶対陸より、痛い!
あたしは先生を睨みながら、渋々席に座る。
「お前もかよ」
陸が笑った。
な、何よー
自分だって殴られたくせして…!
「ていうか、なっちゃんがあたしの事スキっていつ分かったの!?」
「…俺が、初めて野球をサボッた日…?」
何で、疑問系なのよ。
…てことは、あたしと陸が喧嘩したあの日…?
「なっちゃんからいったの?」
「弥生さんが墓穴ほった。直接は聞いてないけど…、やっぱりそうだったのかぁ」
陸がため息をついて、窓辺を見る。
「え、じゃあもう付き合ってんだ?」
「え、付き合ってないよ?」
だって、付き合おうって言われてないし。
ほんで、あたしも付き合ってって言ってないし。
陸の表情が歪んだ。
「好きって言われた時点で、もう付き合ってって言ってるようなもんじゃん!」
「えー!?そんなの誰が決めたのー!」
あたし、全く理解できない。