不良×依存症
そ、そんなに先生に怒られたのか!
「何すかぁ。それ。授業中寝てた弥生さんが悪いんじゃないっすかー。俺ある意味、神じゃないっすか」
「何が神やねん!今日、お前のせいで、野球休んだんだよ!」
「俺だって、授業中弥生さんに電話したから野球休んだんですー!」
「電話すんなよ!」
「だって央が、弥生さんに告られたって…」
そう言うと、なっちゃんの顔が一瞬にして真っ赤になった。
「お、お前!よくも!」
今度はなっちゃんがあたしの胸ぐらを掴み、睨む。
「全部、お前のせいか!」
「痛いって!それが好きな子に接する態度か!」
あたしがそう言うと、なっちゃんは胸ぐらを掴む腕をパッと離しあたしを睨む。
「調子のりやがって…!」
「あ、そうそう。弥生さん。弥生さんと央って付き合ってるんすか?」
陸がそういった。
付き合ってる…?
「だって、なっちゃんあたしの事好きって言ってたけど付き合ってとは言ってないよ」
「ほらー。弥生さん、コレばっか言うんすよー。何か言ってやって下さいよー」
陸があたしを指して、そう言った。
人を指すなよ!
「お前が決めていいよ」
なっちゃんが静かにそういった。