不良×依存症



あたしは、王子様が昔から大好きだった。



白馬にのった王子様。



そんな人が中学生の頃、突然舞い降りてきた。


その名は、桜庭海斗。


彼に出会ったときは衝撃的だった。



いつか彼と付き合いたい。


身近にいるようで、遠くにいる彼に恋をしていた。



彼に何かしてほしい…。


そう願っていた。



だけど。



高校生であたしはなっちゃんとであった。


なっちゃんは、目つきも悪く、クールぶっていて、あたしの大嫌いなタイプだった。




だけど、その冷たい態度の裏にある暖かい優しさに触れていくうちに彼に夢中になっていた。



恋をしていたんだ。



でも。

彼の瞳を見て、あたしは助けたいと思ったんだ。


何かを訴えているような強い瞳。



それは、野球がしたい…。


ただそれだけだったんだよね。



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