不良×依存症
バッテリー
あれから、2年。
あたしは国立大学の医学部に。
陸は、3つの球団から指名があったのにも関わらず、全てを蹴り、なっちゃんと同じ私立大学へと入学した。
そして、なっちゃんは相変わらずスポーツクラブでも教えている。
陸も、アルバイト~と言いながら一緒に指導していた。
彼らは、大学でも世間でも野球業界でも注目を浴びている。
なっちゃんと陸は、中学時代のように、またバッテリーを組んだ。
5年ぶりの2人のバッテリー。
2人は、野球だけじゃなく、馬鹿コンビとしても大学で有名だった。
「あらっ?いい肉作ろう鎌倉牧場…?」
今日は、とある野球の試合が終わり、結果は見後に圧勝!
みんなガッツポーズをしたりしているのに、なっちゃんが突然訳の分からない事を言い出した。
「な、何を言ってるんすか。弥生さん、いい肉食べよう鎌倉牧場ですよ!」
「あ、そうだっけ!」
陸となっちゃんの会話にみんなが、すべる。
あ、あ、あほにも程があるだろ!