不良×依存症
「あらぁ。央ちゃん!央ちゃんは誰と結婚するのー?ライオンさん?ゾウさん?」
親戚のおばちゃんがニッコリ笑いながら言うが、眉がピクピク動いている。
しかも、ライオンとゾウって…。
完璧あたしを子ども扱いしてる!
「だ、大事な人と結婚しますぅ」
勿論、大事な人とはなっちゃんのことだ。
なっちゃん以外の大事な人っていないもんね!
親戚のおばちゃんをはじめ、怖ーい視線が集中してくるのであたしはなっちゃんのところへ逃げた。
「な、なっちゃんー」
「すげー目で見られてるな」
なっちゃんは他人事のように笑う。
そして、なっちゃんは雪さんと蓮兄をさした。
「見ろよ」
そういわれて、雪さんと蓮兄のとこを見ると、雪さんがウィンクしてピース。
蓮兄がペロッと舌を出していた。
「確信犯だな」
なっちゃんがそういって、2人に舌をペロッとだし小さくお辞儀をした。
「なるほど。最初からあたしを狙ってたのね」
そしてこんな痛い視線を送らせようと…。
最後の最後までも雪さんはあたしに嫌がらせをしようとしたのね…。
「ちゃうやろ」