正直な体/短編
「小春ちゃん♪」
「ひっ!!」
ビックリして立ち上がると、思った人物ではなく、先輩だった。
「似てた?」
ドカッと先輩はベンチに座ると、深く息をはいた。
走って来たんだろうか……?
「ビックリしました」
「ずっと一緒にいるからな、特徴つかんじまったよ」
浅い息を繰り返しながら笑う先輩
「なんで一緒に」
あ、悪口みたいに言っちゃった……!!
「ごめんなさい」
「え?あはは。あいつあんなだけどさぁ、おもしろいやつなんだよ」
「だけどタラシだしウザイし……ごめんなさい!!」
バッと口を閉じると、先輩があたしの制服を引っ張った。